はてなブログを始めて1ヶ月が過ぎた。
はてなブログのPro契約は1008円/月なので、1008円稼げなければ1ヶ月で辞めようと思っていたが、目標通り収益があがったので契約を更新した。
ブログの運営報告に関しては賛否両論あるが、個人的には、他人の運営報告を積極的に見る方である。別に読んでいて嫌な気はしない。優れている部分があれば、自身のブログ運営の参考にして真似したりもしている。なにより、数字が出ていれば見ているだけで面白い。
ということで、はてなブログ1ヶ月目の記録をまとめてみたいと思う。具体的な収入金額とPVを公開する。
運営報告の記事は大部分は自分の記録のためだが、1ヶ月前の自分のように「ブログって稼げるのかな?」と思っている人に役立つかもしれない。また副業で収入を得たい人、はてなの集客性を知りたい人などの判断材料になるかもしれない。
ただ今後は、あまり収益公開をするつもりない。
はてなブログ運営記録(1ヶ月目)
期間:5/16~6/15
記事数:15(記事一覧)
PV:約85,000PV
最高獲得ブックマーク数:994(現時点で)
収益:40,000円程度(アドセンス+アフィリエイト)
ちなみに当ブログのサイトデータをSimilarWebでみると、こんな感じになる。
このデータによると、月間PVは130.30K✕1.37=178.511Kとなるが、17.8万PVはない。半分以下だ。それ以外のデータは多少色がついているものの、だいたいこんな感じの数字であっている。他のブロガーの記事にも同じことが書いてあるが、SimilarWebのPV以外のデータはそこそこアテになるようだ。(SimilarWebについて詳しく知りたい人はこちら。)
記事数とPVとはてなブログ
1ヶ月で15記事だったので、ほぼ2日に1度書いていたことになる。1ヶ月で元を(1008円)取りたかったので少し無理して書いた部分もあったが、無事元が取れてこの先2年間分のはてなブログの場所代も払えた。
しかし、費やした時間に対しての利益(時給)という点だけで考えれば、だいぶ効率は悪い。コンビニバイトの方がよっぽど儲かる。世に言う「ブログ飯」というのは相当に大変だ(そもそもやるつもりもないが)。
今後の更新ペースは落ちるだろう。プロブロガーではないので毎日かけないというのもあるが、書かなければ収益もあがらないというビジネスモデルは目指していないので、この先は自動的にかつ継続的に利益を生み出すための仕組み作りや戦略の方に力を入れたい。きっと少なからず収益を目指すブロガーなら誰もが目標としているところだろう。
要するに、寝ていても病気になっても稼いでくれる収入源作りである。
具体的には、SEOからの流入を意識した良質なコンテンツづくり、過去記事の手直しなどによる周遊率、滞在時間改善の施策といった地道な作業を続けていくことになるだろう。
また、1ヶ月目のPVは85,000PVだから初めにしてはまあまあ多いのだろうけど、ただこれは、はてな様様である。85,000PV稼いだといっても7割くらいは自分の力でないので誇るつもりもない。(他にもたくさんそういう人はいるようだし)
ぼくは他でもブログ運営しているが、そっちは1年続けているのに月8,000PV弱だ。まぁこちらは相当ニッチな分野で、気が向いたときにだけ更新しているという理由もあるのだけれど、その分を差し引いても、はてなのように集客できないのはよくわかっている。
はてなブログは、ブログにしては安くない場所代を取っているが、やはりそのメリットは大きい。はてなブログの魅力は「ちゃんと書けば読んでくれる人がいる」こと。それだけで価値があるだろう。ブログをやっていく中で、誰にも読んでもらえてない感を感じたときが一番虚しい。幸いなことに、今ではGoogle Analyticsのリアルタイムで0人の表示はほとんど見なくなった。はてなの集客力はありがたい。
バズの集客性と収益性
15記事の中で幸い何度かバズった。バズると当然PVは稼げる。下のグラフを見ても分かる通り、バズったところだけ極端なピークができる。平常時は1日500、600PVだが、バズれば数千PVは余裕で稼げる。
はてなでバズりだすと、ありがたいことに外部からも流入がはじまる。大手のWebメディアやキュレーションサイトに記事がピックアップされる。実際にぼくが経験したものであげると、Smart News、Gunocy、Gigazine、News Picsなどがある。
特にSmart Newsはいつもどこよりも早く、現時点で1ヶ月の流入のうち12%近くを占める。まだホットエントリー入りもしていないのに記事があがっていることもあった。
ただ、いいことばかりではない。現時点で、このブログは平均滞在時間が1:03程度だが、Smart Newsからの閲覧者の平均滞在時間は0:25である。かなり平均値が押し下げられている。もっと読みたくなる記事を書けということでもあるのだろうけど、Smart Newsだけ極端に悪い。FacebookやTwitterなどのSNSも含め、他はすべて平均並なのに。
Smart Newsは確かにPVは稼いでくれるので、はじめのうちは嬉しかったのだが、最近はかなり複雑な心境。「また数字が悪化する」と思ってしまう。数字が落ちるとSEOに響いてくる。
また、バズると収益性が落ちることもよくわかった。広告やアフィリエイトの収益効率は悪くなる。「のぞき客」が多くなるからだ。具体的にアドセンスの数字で示すと、平常運転時はCTR:0.2%程度だが、バズっている最中はCTR:0.082まで下がっている。
ただやはり、収益性やサイトの成績が多少落ちるにしても、とりあえずブログ初めの数ヶ月ではバズるにこしたことはないだろう。少なからずブログをマネタイズ(収益化)する意図があるなら、名前は売っていかなくてはいけない。
それに、PVが増えるということは「多くの人に読んでもらえている」という実感にも繋がるし、ブックマークが増えれば誰かの役に立っていることもわかるので単純に嬉しい。これはブロガー冥利につきる。
検索からの流入
現時点では当ブログのアクセス数は、完全にはてなに依存している。下のグラフを見ても一目瞭然。ブログ全体のトラフィックの約53%がソーシャル関連からの流入で、そのソーシャルの約75%がはてなブックマークから。
検索からの流入はたったの2.9%である。まだ1ヶ月目ということもあるが、ここが今後の最大の課題であり、ブログの最大の魅力だろう。
バズは一過性のもの、その後が大事だ。記事がGoogleにインデックスされ検索上位に表示されれば、継続的に安定した流入が見込める。しかも検索からの「客」は、能動的に情報を求める良質な読者なのでブログの収益性に大きな影響をあたえる。
しかし、おもしろいことに必ずしも「はてなでバズった記事=検索上位表示される」訳ではない。例えば、記事をブックマーク数順に並べると以下の通りだが、
1 | 994users | |
---|---|---|
2 | 864users | |
3 | 788users | |
4 | 452users | |
5 | 353users | |
6 | 229users | |
7 | 166users |
これを検索からの流入順に並べるとこういう順番になる。
1 | 864users | |
---|---|---|
2 | 452users | |
3 | 17users | |
4 | 788users | |
5 | 166users | |
5 | 353users | |
6 | ||
7 | 2users |
3位に入っているブックマーク数17usesの記事でもピンポイントなキーワードではGoogleの検索上位に表示されて、検索からの流入にかなり貢献してくれている。また、そのキーワードも決して検索ボリュームの低いキーワードではない。この記事は、はてなブログのカテゴリーの人気エントリーにすら入っておらず、全く陽の目をみていないのでSNSの拡散もなく、もちろん外部リンクもゼロだろう。それでもGoogleの気まぐれ?で上位表示されている。ただこれは、他の人の運営報告をみても同じことを書いているので、結構有り得る話だ。
また他にも、7位に入っているブックマーク数たった2usersの記事も、同分野のメジャーなサイトからリンクを貰っていて、そこから安定したアクセスを得ている。当初はもう「捨てた」記事だったのだが、この流入が始まってからは、きちんとコンテンツも見直し収益に繋がるような施策も追加した。毎日安定したPVを稼いでくれるので、今は大切な戦力となっている。なかなかおもしろいこともある。
ただそうは言っても、バズった記事ほどSNSで拡散されたり外部リンクを貰えたりするので、基本的にはSEO的に有利に働くことは間違いないだろう。もちろんこれから記事を書くときもバズらせることを意識して書いていく。
記事の内容に関して
1ヶ月で書いた15記事のカテゴリーや内容、またその書き方も全てバラバラである。決して褒められたことではないだろう。ただこの1ヶ月はお試しだったので、あえて試験的にそうした。色んなタイプの記事を書いてそれぞれが読者にどういう風に反応されるのかを探っていた。
そしてたった1ヶ月ではあるが、何度かバズったりもしてわかったことは、結局、書くなら「読者のためになるコンテンツでなくてはならない」ということ。単なる日記ではダメだ。何かを与えるから、何かを貰えるのだ。
まとめ記事、アフィリエイト記事、個人の体験や意見をもとに理論展開するオピニオン記事、いかなるタイプの記事でも、炎上以外で人気の記事に仕立てあげるためには、少なからず、読んだ人をちょっと得した気分にさせる要素がなくてはダメだろう。
今振り返って読み手に何も与えられないと思える記事は、やはり結果が出ていない。わかりづらい記事、論点がブレている記事、自己満足要素の強い記事がこれにあたる。「読み手の視点に立って書く」、きっとブロガー誰もがそう思ってPCに向かっていることだろうけれど、なかなか完全に読み手になりきることは難しい。
最後に
はてなブログで収入を得ることは可能だった。そして、予想以上の結果だった。
今後しばらくは地道に記事を増やしつつ、検索や外部から流入の状況にあわせて、その都度、過去記事の手直しやサイトの構成などを見なおしていくことになるだろう。特段大きな変化がなければ、また半年経過時点くらいで運営記録を書いてみようと思う。ブログ考的なものは別途書いてみたい。
はてなブログ、おすすめ!
【2016年10月31日 追記】
当ブログでは継続的にブログで収益を得ることができている。
ブログのマネタイズ&効率化のために使っているツールを色々と紹介した記事を書いたので、参考にしてもらいたい。
読者のためになるWebコンテンツ作りは、この本で勉強した。マンガなので読みやすい上に、解説が詳細でわかりやすい。サイト運営のノウハウがつまった良書。ブロガー必読!