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検索流入アップ!検索順位に対するクリック率改善と、タイトル・meta descriptionの最適化

個人ブログやサイト運営、クライアントのWeb管理をしている人なら、日々、管理サイトの検索順位は気にしているだろう。検索順位チェッカーGRCやGoogle Analytics、Search Console(下図)の画面とにらめっこの毎日のはずである。

 

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誰もが、検索1位を目指すのはあたりまえなのだが、もう一つ意識すべきポイントとして「検索順位に対するクリック率」がある。例えば、検索順位が1位なのにクリック率が5%だと1位の意味はないし、逆に3、4位でもクリック率が30%もあれば、十分以上に集客成功しているといえる。

上の例でいえば、1番目のキーワードの順位は4位でクリック率は18.34%を表している。(ちなみに、これは悪く無い数字である。詳細は後述。)

 

では、いったい検索順位に対するクリック率の相場はどの程度のなのか?が、気になる点である。また、相場の数値とかけ離れているいる場合、何が原因でどういう対策をすればいいのか、というポイントについて今回は書いてみる。

 

 

 

検索順位に対するクリック率(CTR)の統計データ

検索順位によるクリック率に関して、これまでに色んなところから統計データが発表されている。各データにより数値にかなり差はあるが、ここではどれが正しいとも述べることはできないので、これらをまとめて提示しておく。

 

検索順位 クリック率(CTR)
1位 16.7~19.4%
2位 9.1~15.1%
3位 7.1~11.5%
4位 4.0~8.6%
5位 2.8~7.2%
6位 1.3~5.9%
7位 0.7~4.6%
8位 0.6~3.9%
9位 0.4~3.4%
10位 0.4~2.8%

 

 

キーワードのカテゴリーや特性、ビッグワードかロングテールかなどによって数値も変わるので、あくまで上の数値は参考程度にとどめるのがよいだろう。

当然、1位が最もクリック率が高く20%近くの検索流入を期待することができる。1位と2位では大きな差があることもわかる。以降は徐々に下がっていき、10位ではよくても3%弱のクリック率しかない。(ただ、10位は8位や9位よりはクリック率は高いというデータもある。)

もちろん2ページ目以降ともなれば、さらにクリック率は下がり、2ページ目まで行きたくないという心理的な壁も発生する。

このデータから見ても、どのキーワードでも最低でも1ページ目、できれば1ページ目の上位には食い込みたいところである。


さて、上の表と自分のサイトで計測しているクリック率と照らしあわせてみよう。各順位のクリック率が、統計データから極端にかけ離れて低い場合は、ユーザーに「選ばれていない」ということを意味するので、改善が必要である。


選ばれていないのは、検索結果画面でユーザーが「ここには、いい情報がなさそう」と判断しているということである。その原因は、タイトルと説明文が魅力的でないと考えるのが妥当だろう。

 

 

 

 

タイトルとmeta descriptionを最適化

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検索結果からユーザーがサイトを探すとき、まず見るのはタイトル。タイトルも何も見ずにとりあえず1位を選ぶ人もいるだろうが、そういう人はリスティング広告に捕まるだろうし、この記事の対象ではないのでスルーする。

まずユーザーはファーストビュー(スクロールしなくても目に入る領域)内で情報を探すだろう。PC画面ならファーストビューに4、5位くらいまで。スマホなら2、3位くらいまで入る。

ユーザーは上から順に眺めて、自分の要求を満たしてくれそうなサイトを選ぶ。もちろん1位が一番有力だが、1位より2位の方が魅力的なタイトルなら、2位を選ぶ可能性は高くなる。

そして、より能動的に情報を探している人なら、ページの説明文(meta description)まで読みつつ、徐々にスクロールして下に下がっていくはずである。

 

このとき、ユーザーの判断基準はタイトルと説明文(meta description)であり、魅力的なコピーがあればクリックする。上で述べた通り、平均よりクリック率が悪い人は、タイトルもしくはmeta descriptionを見直すことにより、改善が期待できる。

 

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タイトルの最適化について

タイトルはSEO上とても重要であり、

  • キーワードを必ず入れる
  • 前方に重要な文言をいれる
  • 興味を惹くコピーにする

これらを意識する必要があることは、すでに周知の事項である。長いタイトルでもいいが、後方は省略されてユーザーの目に入らない可能性が高くなる(特にモバイル表示時)ので、基本的にはターゲットキーワードは前方に配置したほうが良いとされる。

 

しかし最近(といってもここ数年)は、検索結果タイトルはGoogleが勝手に改変する。端末によって長くしたり短くしたり、ときにmeta descriptionから文章を持ってきたりする。また、同じページでも検索キーワードによって検索結果タイトルが変わることもあるし、必ずしも後方が省略されるというわけでもなくなってきている。

 

ただ、タイトルが20文字程度ならほとんど省略されることはないので、簡潔でかつ魅力的なタイトルにできるのであるならば、短いタイトルに越したことはない。

 

これらを踏まえた上で、現状クリック率が悪い人は、タイトルの修正を検討する価値はあるだろう。しかし、そこそこ満足のいくクリック率がでている人は、あえて順位変動するかもしれないリスクをとって、タイトル修正して攻める必要はない、と個人的には思う。(本文のリライトに関しても同じことがいえるのだが)

 

 

meta descriptionの最適化について

meta descriptionはタイトルと違いSEO的な意味はないため、軽視されがちである。

まず、meta descriptionを設定するか否かというポイントだが、Googleのマット・カッツは「全く設定しない(空白)か、設定するならページ毎にきっちり設定するか」がいいと過去にいっている。面倒だから、全ページ同じ文章をコピーというのが最悪の選択である。

 

ちなみに、このブログは設定していない。面倒だからだ。ただ、ぼくがクライアントワークで管理しているWebサイトでは、検索上位を目指すページに対しては、個別にmeta descriptionをしっかりと設定している。(こちらは仕事なので)

 

meta descriptionは、タイトルほど読まれる可能性は少ないが、やはりクリック率に大きく影響してくる。特に、悩みを抱えている人、専門分野を勉強・調査している「真剣なユーザー」ほど、ページの説明文を読む確率は高い。

また、そういうユーザーほど、コンバージョン(収益に繋がる行動)を生み出す可能性が高いので、個人のブログやサイト運営でも、マネタイズを真剣に考えているなら、本文のリライト作業と同様に、meta descriptionの最適化に労力を投資する価値はあるだろう。

 

ただタイトルと同様に、meta descriptionを設定したからといって、必ずしもGoogleが検索結果に採用するわけではない。本文の違う箇所を表示することもあるということは理解しておこう。Googleも良かれと思ってやっていることだそうなので。