GRCは、Googleなどの検索順位をチェックするアプリ。
Googleのランキング順位が自分の利益(収入)に直結するような人は、GRCを導入するとすごく有益である。
例えばこんな人達。
- 企業のウェブ担
- 個人ビジネスの事業主
- ブロガー・アフィリエイター
僕は仕事で企業サイトを運営・SEO対策のお手伝いをしているので、実際にGRCを駆使して分析レポートを上げているし、同時にプライベートでもGRCをバリバリ使って、こうして個人ブログをマネタイズ(収益化)している。
GRCはすごく便利でサイト運営者にはSEO対策に必須のツールだ。朝起きてGRCを回すというルーティンをもう4年行なっている。
僕だけじゃなくほとんどのブロガー、アフィリエイターは検索順位をチェックするのが日課になっているんじゃないかな。
ここではGRCの概要と使い方、さらにGRCによるSEO強化施策について書いていこう。
GRCって?GRCの概要・特長、ライセンス
GRCって何?という人のために簡単にGRCの特長を解説しておこう。
詳細は公式サイトで。
SEO対策順位検索チェックGRC
GRCの特長、メリット
GRCは検索エンジンのランキング順位の調査、追跡ツール。自分の運営サイトとKW(キーワード)を予め登録しておけば、ボタン1つで自動チェックが始まる。
特長をまとめると下記の通り。
- 複数のサイト、複数の検索語の順位チェック可能
- 過去の全ての順位履歴を保存
- Google、Yahoo、Bingに対応
- 順位履歴グラフの表示
- メモ機能、レポート印刷
- 検索順位チェックツールのスタンダード
SEO対策に必要なサイト分析、データ管理を快適かつ高速に行える。
GRCの種類
GRCには3つの種類がある。
- GRC
- GRCモバイル
- GRC-W
今、もっとも利用者が多いのは②のGRCモバイルだろう。
GRCモバイルは、スマートフォンにおけるGoogleの検索順位を調査してくれる。GRCはPCの検索順位チェック。(スマホとPCの検索順位は異なることがある。)
今やスマホのアクセスが7割の時代。多くのユーザーがみているのはスマホの検索順位。だから、これからGRCを利用しようという人はGRCモバイルがおすすめ。
「うーん、よくわからない」という人は、とりあえずGRCモバイルで間違いない。
GRC-Wは海外の検索エンジンの順位をチェックする人用。
詳しくは公式サイトをどうぞ。
SEO対策順位検索チェックGRC
GRCのライセンスと価格
GRCの価格プランは以下の通り。料金は年額(税別)。
料金 | URL数 | 検索語数 | |
---|---|---|---|
ベーシック | 4,500円 | 5 | 500 |
スタンダード | 9,000円 | 50 | 5000 |
エキスパート | 13,500円 | 500 | 50000 |
プロ | 18,000円 | 5000 | 500000 |
アルティメット | 22,500円 | 無制限 | 無制限 |
ほとんどの人は、ベーシックかスタンダードで十分だろう。僕は10サイト以上運営しているので、いつもスタンダードプランで利用している。
いちおう無料版もあるけれど検索語数が10個。10個では実務はできないけれど、GRCをお試しするにはちょうどよい。
無料版はこちら。
SEO対策順位検索チェックGRC
GRCモバイルはMacでも使える
GRCは基本Windows使用が前提で昔はWindowsしか使えなかった。だけど今はMacでも使える。GRCの公式サイトにもこのように記載されている。
Macで利用できる無料のアプリ「Wine」を用いると、Mac上で直接GRC、GRCモバイルを利用することができます。 Wineは無料で利用でき、インストールも簡単です。追加の費用無しにMacでGRCを利用する方法として、おすすめです。
要するには、「仮想化ソフトを用いてMac上でWindowsを動かす」ということだけど、特に難しいことはない。僕も2年ほどMac上で動かしていたけど何の不便もなかった(今はWindowsに戻した)。
Macユーザーも安心して使える。
なぜ、GRCが必要?GRCのメリット
簡単に言えば、GRCがあると毎日の順位チェック作業が楽になる。これが最大のメリット。
GRCを回しているうちに他の作業ができる。
GRCなら全自動で順位検索、定刻起動も可能
「いやいや、Googleの順位チェックなんて手打ちでも十分!」という人がいるかもしれないが、それはチェックするKW(キーワード)の数が少ない人がいうセリフ。
サイトが成長してきたら手打ちは無理。僕のように10以上のサイトを運営し毎日、数千のKWチェックを手打ちしていたらそれだけで日が暮れる。
GRCを使えば定刻起動のセッティングも可能で、寝てる間も自動でチェックしてくれる。
GRCで記録、分析が簡単に
GRCのもう一つのメリットは、記録をしてくれること。
当たり前じゃないかと思うかもしれないが、このありがたさは2、3年サイトを運営してはじめて実感する。
人間は忘れるもの。過去の経験をはっきりと覚えていない。
何度もサイトを作ってSEO対策するという作業を繰り返しているとGoogleアルゴリズムの法則性みたいなのがうっすら体感できてくる。その直感的なものを過去のデータと照合することによって確信に近づけていける。GRCがあれば裏付けができる。
例えば、突然Googleのコアアルゴリズム更新で順位が大きく下がったとたらどうするだろう?とりあえず間違いなくパニックになる、憂鬱になる。でも、過去のデータがあれば、少なくとも何かを考えることができる(復活できるとはいってない)。
もう戻ってこないと判断するか、焦っていじらずにしばらく放置した方がいいのか、放置するならどれくらい待つべきなのか、過去のデータあれば戦略も立てられる。
GRCがあれば、過去の記録が未来の予測に繋がるのだ。
GRCの使い方 ー GRCを使ったサイト運営
GRCを使っているとサイト育成の足取りが視覚化できるというのを実例をもとに見ておこう。
例えばブログの運営・収益化を例にすると、サイト運営には以下のようなステップがある。
上の図の通り、サイト運営には大きく分けて4つのステージがある。そして各ステージでやるべきことがある。
闇雲に進めるのではなく、自分が今どのステージにいるのかを常に意識して戦略的にやっていくと結果は全く違ってくる。
GRCがあれば、自分が今どの位置にいるかを把握できるので、運営をより効果的にすすめることができる。
1. コンテンツ蓄積期(〜3ヶ月目)
サイト運営の初期は、GRCはあまり意味をなさない。下記グラフの通り、少なくとも3ヶ月目まではGoogleの順位は安定せず、一喜一憂しても仕方ないからだ。
でも初期においても、GRCを回して足跡の記録をとっておくことは無駄にならない。上記のような過去データがあれば、「いつになったら順位があがってくるんだ!」と焦らずにじっくり待てるだろう。
ちなみに、ブログ運営において初期に気をつけることは以下の3つ。
- とにかく書く
- 諦めない
- ゴミ記事を量産しない
最初の3ヶ月はアクセスも少なく収益もないのは当然。
初期はとにかくコンスタントに記事を書いて、諦めず種まきするしかない。ただしランキング上位表示を目指すなら初めとはいえ、ゴミ記事は書かないように心がける。ゴミをまいても芽はでない。
Googleはコンテンツの質を重視しているので、ゴミ記事を量産しても検索順位は上がらない。
2. コンテンツ強化期(3〜6ヶ月)
数ヶ月するとGoogleの評価も高まって安定してくる。 この時点でやっと自分のブログが評価し始められる。GRCをみていても明らかに順位の安定感が出てくるだろう。
どこまで上位表示されるかは、コンテンツの質(検索意図とのマッチ度合い)に依存する。
サイト運営のこのステージでは、以下を行う。
- GRC、サーチコンソールを分析して戦略を練る
- リライトする
半年経って検索順位が頭打ちとなったら、ひとまず今の実力はそこまでということ。1ページ目(1〜10位)に入っていれば優秀。2,3ページ目なら及第点。
次にやることは、上位表示された記事のリライト(情報の更新)。「Googleサーチコンソール」毎日見つめて分析する。すでに上位に表示されている記事やこれから伸びそうな記事はリライト(記事のブラッシュアップ)でさらに強化していこう。
もちろん新しい記事も書き続ける。
3. 収益強化期(6ヶ月〜1年)
半年〜1年経過して上位に安定すれば、サイトの収益化はここからが本番。
このステージ以降は、稼ぐために「焦点を絞っていく」作業が必要になる。
- 稼げなそうな分野は捨てる
- 稼げる分野は誰よりも勉強して詳しくなる
- 関連記事を継続的に投下する
- セールスライティングを挿入する
自分のブログの中で稼げる分野(記事)を深掘りして、稼ぐための施策を強化する。とにかく徹底的に。
GRCで自サイト、ライバルサイトの順位をウォッチしながら強化すべきところは強化して、同時にときには戦わないことも判断するとよいだろう。
これらを意識するとグンっと収益は伸びる。ここで試行錯誤した経験とノウハウは大きな糧となり、2年目以降の多角展開時に大きな影響を与える。
4. 多角展開期(2年目以降)
1サイクル経験すれば、データもノウハウも蓄積できている。随時GRCを見直せばいいだろう。それらを生かして次の展開を考える。
次のステップは「柱を増やす」こと。
具体的には、
- 同分野の運営サイトを増やす
- 新分野でサイトを構築
とにかくリスク分散を考える必要がある。
検索順位は水もの、いつGoogleの変動がくるかわからない。僕も実際に「サイトが飛ぶ」経験をし、その後戻ってきたサイトもあれば、そのまま沈んだサイトもある。
Googleの変動はいつあるかわからないが、年に数回必ず実施される。これまで積み上げてきた順位が、一瞬でゼロになる可能性は常にある。
以前に似たような順位変動があれば、そのときのGRCデータを参照して何が原因なのか、どんな法則性があるかを検証することが可能だろう。
SEO対策順位検索チェックGRC
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