先日下の記事で、ブログ訪問者のページ内での動きが「見える化」できる『Ptengine』というツールが紹介されていて、なにやら面白そうだった。
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当ブログでも、以前よりブログのレイアウトを最適化したいと思っていたところに、ちょうどいい記事と出会ったので、さっそくこのPtengineを導入してみた。
具体的に検討したかった項目は以下の項目。
- ブログ内の広告の配置
- おすすめ記事、関連記事リンクの配置
- 1、2を含めた記事下CTA(Call to Action)の最適化
あえてヒートマップで解析するまでもなく、一般的に広告は記事下がクリック率が高いとされている。また、クリック率だけならAdsenseの数値を見ればすぐわかるわけだが、まぁ一度ヒートマップで読者の動きを可視化して、解析結果を自分の目で確認すれば納得できるかなと思い導入してみた。
結果、やはり可視化すると説得力が違う、ということがわかった。
CTA(Call to Action):
ユーザーにソーシャルシェアや広告クリックなどのアクションを促す領域。記事下に配置されることが多い。
Ptengine設置
Ptengineの設置は簡単。Ptengineのサイトでアカウントを作成してログインし、自分のブログのURLを登録すれば解析コードが発行されるので、それをブログ内に埋め込めば良い。
はてなブログの方は特別プランが用意されています。導入予定の方はこちらからどうぞ。(varevoさん、情報ありがとうございます。)
解析コードを埋め込めば計測は自動的に開始され、Google Analyticsと同様のアクセスデータを取得することができる。
次に、ヒートマップの設定も同様に、解析したいページのURLを登録すると(無料版は1ページだけ)、翌日からヒートマップのデータが見ることができる。ただし、ある程度アクセス数がないとハッキリとした色が付かないため、ブログ内で最もアクセスの多いページを登録するのが良いだろう。
ヒートマップ解析
Ptengineのヒートマップ解析の画面は以下の様な感じで、クリックされたところは色がつく。PC用とスマートフォン用のヒートマップ解析結果を別々に見ることができる。
今回は、以下の記事にヒートマップを仕込んで計測していたのだけれど、
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この記事の中で便利ツールとしてPtengineを紹介しつつ、裏でPtengineでヒートマップ解析をしている状況だった。
PC表示のヒートマップ
全ては載せきれないので、一部だけ抜粋。
スマートフォン表示のヒートマップ
解析結果
ヒートマップで可視化したことによってわかった結果だけ書いておくと、以下の通りになる。
※あくまで、当ブログに関しての解析結果です。
- タイトルロゴやヘッダー内のナビは想像以上にクリックされている
- 目次も意外に利用される
- タイトル直下の広告はクリック率が悪い(とくにPC表示時)
- 記事下の広告のクリック率は高い
- 記事下の関連記事リンクもクリックされる
- 記事下の関連記事リンクは、Milliardよりテキストリンクの方がクリックされる
- 「記事一覧」は結構見られている
結果的には、これまで一般的に言われていたことの裏をとっただけのような内容になってしまったが、見える化して自分で納得できたことで意味はあった。
解析結果を反映した改良
ヒートマップ解析の結果を反映して、以下の改良を加えた(または予定)。
- PC表示のタイトル下の広告等は廃止
- 記事下のCTAは、「Adsense広告」「関連記事リンク」「ソーシャルボタン」の配置順に変更
- Milliardは廃止の方向
簡単にまとめると、記事上部は余計なものは撤去(PC表示)、読了後に目に入る記事下のCTAは、読者にアクションを促すよう配置順の最適化を図った。Milliardも前から重いなぁと思っていたので、これを機に廃止する方向。
まだ改良を施して日が経っていないので、定量的なデータは提示できないのだけれど、ここまでの数値を見る限り、広告のクリック率や滞在時間(周遊率)に多少の効果がみられる。
ここで紹介した、Ptengine以外にも『User Heat』も無料でヒートマップ解析を利用できるので、興味が湧いた人はこれらで実験してみてもいいかもしれない。
ブログ運営に役立つ便利なツールはこちらでまとめて紹介しているので、参考にしてもらいたい。