親戚の慶事でやってきた長野で夏休みしている。
安曇野(あずみの)の山麓にある「穂高養生園」というところに宿泊しているのだけれど、人任せに予約してもらった宿だったので、全く予備知識無しにここにきた。
周辺は森で外は雨、暇なのでちょっとレポしてみよう。
穂高養生園
MAPをみてわかる通り、日本アルプスの麓にある。
まず着いてわかったこと、ちょっと変わった宿。
この穂高養生園をキーワードで表すとこんな感じ。
デトックス、マクロビ、玄米食、自然菜園、天然温泉、エコ、ヨガ・森林ウォーキング、自然治癒力促進、瞑想、リラックス、有機野菜、アロマ、ハーブ
一言で言えば、女性が好きそーな宿です。
ぼくも健康食は興味あるけれど、ヨガとかデトックスは無縁だし、ハーブは苦手なので匂いも嗅ぎたくないタイプ。ウェルカムドリンクにハーブティーを出してくれるんだけど、けっこう苦痛…
でもまぁ自分では選ばないような宿で、珍しさもあるので紹介していこう。
ヘルスケア界隈では有名な施設
この穂高養生園はヘルスケアに詳しい人の間では結構有名で、女性雑誌にも取り上げられる場所らしい。
建物は木造。木のぬくもり、てやつですかね。
受付の隣の棚には瓶詰めのハーブが並んでいる。
玄関を抜けると大きな共用リビングがあって、ここで食事を食べる。
スキー宿みたいなイメージが一番近いかな。
この共用スペースには、ピアノやギター他、小道具が用意されていて宿泊客は思い思いの時間を過ごしている。
海外のバックパッカー宿を思い出す。他の宿泊客との距離が近い。
施設内でみる宿泊客の光景も普通の宿とはちょっと違う。みんなゆったりとした服装で、壁に寄りかかってじっと読書している人がいれば、ハーブの草を手に友達と雑談している人もいる。外の自然菜園の前で瞑想をしている人もいる。
いわゆる「自分と見つめあう場所」らしい。
こういう個人経営のペンション的な雰囲気だと、値段が安めのところが多いけど、この養生園はそれなりの宿泊料金。一泊11,800円。
ご飯美味しい
料理がここの最大のウリかな。
宿泊は基本食事込み(夕食・朝食)。滋養この食事をメインに適度な運動と心身のリラックスで健康的な時間を過ごすのが、この宿の宿泊客の目的。(多分、自分以外…)
さすが手が込んでる。おいしい。野菜盛りだくさんで、味付け&盛り付けが丁寧。
写真だけ見れば、一見、地味な料理で頑張れば家でも作れそうな感じだけれど、実際に目の前に出てくると、一つ一つ細かいアレンジが利いていて、調理段階でしっかり考えられているのがよくわかる。
味も見た目も栄養バランスもいい。
こっちは朝食。
食事を食べ始めると、料理長(多分)がでてきて今日の料理のプレゼンを始める。
使った食材の説明から始まって、調理の手順、身体に与える影響とか、なぜ今日この献立にしたのかまで、まぁご丁寧に解説してくれます。
料理好きには面白い話です。料理長、料理作るの好きなんだなってのが、よく伝わってきた。
デザートもやっぱり面倒くさいことちゃんとしてる。
朝活にヨガ
朝8時から朝活プログラムが用意されていて、宿泊者は誰でも参加できる(任意参加)。
この日はヨガ。
※曜日によってはヨガでなくて森林ウォーク。
ホットヨガとかの激しいポージングで汗かくやつじゃなくて、本来の自分の心と身体に向き合うヨガ(らしい)。
あまり興味はなかったのだけれど、朝活スキップすると本当に何もやることがなくなるので参加してみた。
個人的には、瞑想のヒントを得れたのでよかった。
女性客が多い
ここまで書いた感じでわかるかもしれないけれど、宿泊客は女性がほとんど。ヘルスケア意識高い系女子というのかな?若い人からおばさんたちまで幅広い。
20人近く宿泊客がいたけど、男性は自分ともう一人だけ。夏休みじゃなくても都会から週末デトックスにやってくる人も多いのかな。
女性が多いからといって男性が居づらいわけではないのでご安心を。
ついでにいえば、スタッフも女性がほとんど。受付裏の事務所からは終始、女子トークが聞こえていた。
こんな感じなんで男湯は貸し切り状態です。
ちなみに部屋は至ってシンプル(↓)。テレビとかはない。
宿周辺には何もない
この施設の周辺は何もない。森の中。
養生園のコンセプトがここまで書いた通りなので、あえてこの場所に作ったのだろうけれど、ちょっと歩いてコンビニまでアイスやビールってのは無理。
自然の中でデトックスして下さい。
アクセス良くない
この宿は車でアクセスするのが一番いいかな。
最寄りのはJR「有明駅」で、車で10~15分くらい。駅前にタクシー会社直通の電話があるので、呼べばすぐに来てくれる。2,500円強。
駅から6,7km。歩けない距離じゃないけれど、宿は山の麓にあるのでこんな感じの上り坂が続く。
近くのバス停(「有明神社前」、宿から徒歩5分)もあるけれど、5分といえどスーツケースをガラガラしながら宿に歩くのは結構しんどい。歩道もご覧の通り狭い。
特にここの宿泊客は女性が多いので大変だとおもう。
個人的感想とこの宿が向かない人
ぼく個人としては、可もなく不可もなくご飯が美味しかったという感想。
ここまで書いたとおりの雰囲気の宿なので、自然嗜好の人にはとっても居心地のいい場所だろう。静かに養生するにはいい場所。
逆に、多分合わない人もいるとおもうので、参考までにマイナスポイントも書いておきます。※あくまで個人の感想
- 朝食が午前10時30分と遅いので、朝早い出発の人は食べられない
(※食事の有無は予約時に連絡) - タクシーを呼んだり(電話代)コーヒーを飲むと小銭を取られる
(※1泊1万円オーバーの宿なので、この程度は料金込みにしてほしい) - 肉食系の人は食事が物足りない
- アクティブな遊びはできない
- サービスは最低限
- おもてなし感はない(基本セルフサービス)
特にPRでもないのでリンク貼りませんが、興味ある人はググって下さい。