【2017年10月30日更新】
今の時代、面倒な見積書や請求書の作成や送付はクラウドサービス(インターネット上のソフト)を使って管理する人が増えてきている。
特にフリーランスなどで個人事業を営む人は、各種書類の作成や会計業務も全て自力でこなさくてはならず、これらの周辺業務を効率的に捌かなくては、本業に費やす時間がどんどん削られてしまう。
見積書・請求書作成・管理を支援してくれるサービスはいくつかある。その中でもMisoca(ミソカ)が最も導入しやすく便利なので、改めてここで説明してみる。使い勝手もよく、初心者でもわかりやすいのでおすすめである。
見積書・請求書以外(契約書、確定申告など)に関する便利ツールは、こちらにまとめてあるので参考にしてもらいたい。
面倒なフリーランスの書類作成や会計業務に役立つ便利な無料ソフトやサービス
クライアントワークでの書類のやりとり
まず、クライアントワークで作成すべき書類を案件のプロセスとともに、簡単に図にしてみた。赤い矢印が自分が発行するべき書類である。
僕はWeb系のフリーランスなので、以下「フリーランス」と表記するが、自分の事業呼称にあわせて適当に読み替えてもらいたい。
フリーランス側では基本的に、見積書、注文書、納品書、請求書を発行しなくてはいけない。またコレ以外にも、案件とクライアントによっては契約書や領収書も必要になる。正直、面倒きわまりない。
クライアントによっては上図プロセスにおける書類のやり取りを簡略可することができるので、注文書と納品書は不要になることもあるが、それでも見積書と請求書は案件毎に必ず作成しなくてはいけない。
これら面倒な書類は全て、Misoca(ミソカ)が作成してくれる。またWeb運行・管理費やシステム管理費などの毎月定期的に発行するものは、Misocaで自動作成も可能なので便利だ。
Misoca(ミソカ)の概要
Misoca(ミソカ)は無料の請求書作成クラウドサービス。ライターやクリエイターなどのフリーランスや個人事業主はもちろん、NPO法人やスタートアップ・ベンチャーまで10万以上の事業者が利用する便利なツール。
他のサービスに比べて使いやすやとコストパフォーマンスの面で優れている。僕もフリーランスになってからずっとお世話になっているが、書類関連は全てMisocaで事足りている。
Misocaの豊富な機能は以下の通りで、全て無料でお試し利用できる。
- 初年度無料(初期費用・月額費用)
- 請求書・見積書・納品書の作成、管理
(請求書の郵送は1件160円) - 無料プラン有
- 注文書・注文請書の作成
- スマホアプリ版もあるのでいつで作成可
- テンプレート利用、切り替え
- 請求書の自動作成予約
- 取引先登録数が無制限
- 会計ソフトとの連携(弥生、freee等)
- 郵送ステータスのメール通知
- 各種書類の簡単変換 (見積書⇒請求書など)
- ロゴ/印影の登録
- CSV一括インポート・ダウンロード
見積書・請求書の作成の実例
Misoca上での見積書・請求書作成はとても簡単。以下に順を追って作成してみる。
初回は画面上にチュートリアルがでるので、案内に従って作成していけば問題なく作成できる。
Misocaによる請求書作成手順
①アカウント作成後ログインするとすぐに、請求書作成のガイダンスが表示される。
②まず、「請求先名称(クライアント名)」を入力。
③次に「請求者名(自分)」を入力。請求者情報を登録しておけば、次回からは自動挿入される。
④請求項目、単価を入力すると自動的に税込みの合計金額が計算される。税抜き表示をしたい場合は、各項目に税抜き用のチェックボックスがあるので、それをチェック。(下図の値段は適当です。)
⑤請求書作成後「発行」ボタンを押すと、PDFを作ったり、郵送手続きができる。すぐに発行しない場合は、保存しておいて後でいつでも発行することができる。
ただ実際は、請求書をいきなり作ることはほとんどない。まずは見積書を作成するので、見積書の記載内容をそのまま転載して請求書にするのが一般的である。Misocaはこれもワンクリックでやってくれる。
作成した見積書の一覧から変換したい案件を選んで、「請求書に変換」ボタンを押して完了だ。
以上で請求書は完成。ここまでで説明した項目以外に、件名や締切日、備考、振込先情報などの欄があるので、必要に応じて入力するとよい。これらを踏まえて作成した請求書サンプルは以下の通りとなる。
すごくシンプルだが、色々と装飾したい人はテンプレートが多数用意されているので、好みに応じて変更するとよい。
「MISOCA」のロゴも消せる
ただ、よく見ると作成した請求書の右下に「MISOCA」のロゴが挿入されている。形式にこだわるクライアントには嫌がられるケースがある。これも、Misocaのオプション設定で消すことができるので、必要ならば消しておこう。
ログイン画面の右上の設定から、「設定」ー「アカウント情報」をクリックして、右サイドメニュー「追加機能設定」で以下の画面になるので、ここで「ロゴ非表示」を有効にしておこう。
スマホからの請求書作成も簡単、Misocaアプリ
(画像引用元:Misoca)
Misocaのアカウントさえ作っておけば、当然スマホからも簡単にログインして見積書・請求書を作ることができる。書類の作成方法は上に書いたPCからの操作と全く同じである。
また、Misocaのアプリ版もあるのでこちらを利用してもいいだろう。外出時にも見積書・請求書作成ができるので、時短にもなるし急な案件が発生してもすぐに対応できる。
まずは、Misocaアカウントを作っておこう。
公式ページクラウド請求書・見積書・納品書管理サービス Misoca(みそか)
フリーランスの見積書・請求書の基礎知識
初心者は見積書・請求書の基礎知識をチェック
Misocaのサイト内には、書類作成のノウハウが全てわかりやすく記載されている。基本的な請求書作成方法や、各業種別の項目名の一覧など、いざ作成するとなったときに発生するであろう疑問に対して丁寧に解答を準備してくれている。
これから個人事業をはじめるような初心者の人には、もの凄く役立つ情報である。
フリーランスの料金設定や周辺情報
また、フリーランスに関するコラムや、料金設定、などのトピックも用意されていて、こちらもとても参考になる。
電子印鑑(印影)の作成
クラウド上で書類を作成して発行するには、電子印鑑(印影)が必要となる。なくても良いかもしれないが、格好がつかない。それに、事業印が押印された書類のほうが信頼性もあがるので受け取り側にとっても親切である。Misocaにも印影を登録するところがある。
自分でデザインできる人はいいが、難しい人は以下のサイトで無料作成できるので、試しておこう。
この程度の電子印でよければ、無料で作れる。
もっとオリジナルデザインの電子印を作成したければ、有料サービスを探すのがいいだろう。コチラの記事にまとまっているので参考にするとよい。
電子印影ではなく、事業用の実印や銀行印が必要な場合は以下で安くてスグに作れるのでおすすめ。
高級印材、高品質手彫り仕上げ印鑑実印専門店INKANS.COM
他社の請求書作成サービスとの比較
(画像引用元:Misoca)
Misocaは、無料プラン、プラン15、プラン100の3つがある。基本的に請求書の作成枚数によってプランが分けられている。
取引相手が少なくて、請求書を郵送する必要がない(PDFメール送付OK)なら無料プランでも十分だろう。
他の請求書サービス
他にも請求書サービスはいくつかある(たとえば、MFクラウド請求書)。こちらも使い勝手が良い。
会計ソフト(給与計算、確定申告などに使用)も同時に利用したい人は、会計ソフト内に請求書作成機能が含まれていることが多いので、Misoca以外のクラウドサービスを検討する価値はあるだろう。
有名なところでは、MFクラウド会計やfreee(フリー)、弥生会計などがある。会計ソフトに関しては、過去の記事で詳しく書いているので参考にしてもらいたい。
面倒なフリーランスの書類・会計業務に役立つ便利な無料ソフトやサービス
ただ、Misocaはこれらの上記のサービスとも簡単に連携できる機能が用意されているので、とりあえず始めるならMisocaでよいということになる。連携方法も手順画像入りでわかりやすく解説されている。
公式ページクラウド請求書・見積書・納品書管理サービス Misoca(みそか)
まとめ
個人事業主、中小規模の事業主には、見積書・請求書作成サービスMisoca(ミソカ)が完全無料でおすすめのクラウドサービスである。
Misocaを活用して、煩雑なペーパーワークは素早く効率的にさばいて、本業に集中しよう。
Misocaの登録はコチラから。
公式ページクラウド請求書・見積書・納品書管理サービス Misoca(みそか)