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副業ブログで20万円稼いだサラリーマンは確定申告へ!確定申告の基礎知識と『MFクラウド』の使い方

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確定申告の時期が近づいてきました。

会社員でも副業(ブログなど)で20万円以上稼いだ人は、確定申告の義務がありますので税務署に行きましょう。無職の人や学生、専業主婦は38万円です。

今年の確定申告期間は以下の通りです。(郵送やe-Taxも可能です)

  • 確定申告期間:2月16日(木)~3月15日(金)

 

ブロガー目線で確定申告の概要を書いてみますが、その他の副業の方もやることは同じです。副業で去年(2016年1月1日~2016年12月31日)20万円以上稼いだ人は参考にして下さい。

また、今年20万円稼ぐ予定の人も参考になるので、今から準備してください。(通常、確定申告の作業は直前ではなく1年を通じて準備するものなので)

「20万円以上稼いだ人」って?

参考確定申告が必要な方|確定申告に関する手引き等|国税庁

「20万円稼いだ人」というのは、厳密には「所得」が20万円以上の人です。所得というのは「儲け」。

  • 所得=収入ー経費

ブロガーの収入といえば、主なものはこんな感じでしょうか。

Googleアドセンス、Amazonアソシエイト、A8.netなどASPからの広告収入、記事広告報酬、noteの売上など

ここから経費を引いたものが所得です。

収入が20万円を超えていても経費の出費が大きければ、所得は20万円以下になりますね。ただ、ネット副業は仕入れとかがないので、他の業種に比べたら経費は少なくなります。

とにかく、副業で20万円以上の「所得」を得た人は確定申告の必要があります

 

 

経費は「仕事のために使ったお金」

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仕事(副業)のために要した出費は経費です。できることなら、うまく経費を使いたいものです。

ブロガーなら何が経費か?

ブログ運営でいえば、レンタルサーバ代、ドメイン代、WordPressテーマ代などは確実に経費です。書籍やセミナー代、交通費なども経費になります。PCもブログ専用機であれば(そしてそれを証明できれば)、購入費は経費でしょう。

「仕事のため」ならすべて経費になるのですが、個人によってここの線引があいまいになってしまいます。不明瞭なときは税務署に聞くのが一番です。

ただいずれにしろ、「経費」だというなら証拠が必要です。証拠がなければ、ただの「使途不明金」です。

この証拠の代表的なモノがレシートや領収書です。でも、レシートや領収書でないとダメかというと、そうではなく、証明できるモノがあればいいのです。電車代なんてイチイチ領収書もらえないわけですし。

経費の判断に関してはこの本が詳しいので、一度読んでおいても良いかもしれません。

領収書は確定申告時に提出しない

「証拠」は確定申告時には提出しません。

税務署からお呼びがかかってはじめて提出する義務があります。自宅に保存しておきましょう。

 

 

「確定申告って何?」という人へ

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確定申告をするなら、少し仕組みを理解して自分が何をしているかを理解しておいた方がいいでしょう。

サラリーマン副業は「雑所得」で

国税庁が定める所得には10種類あります。サラリーマンの給料は「給与所得」、フリーランスなどの個人事業主の収益は「事業所得」に該当します。

所得の種類
利子所得/配当所得 / 不動産所得/ 事業所得/退職所得/給与所得/山林所得/譲渡所得/一時所得/雑所得 

このうち、副業の収入は「雑所得」に当たります。そして、ほとんどの人の確定申告はいわゆる「白色申告」です。

参考所得の区分のあらまし|所得税|国税庁

副業でめちゃくちゃ稼いだ人は「青色申告」がいいかも

20万円を遥かに超えてしまった人は、青色申告を考えたほうがいいです。

青色申告するということは、副業を事業と捉えるということです。申請区分も「雑所得」ではなく「事業所得」になります。

青色申告にはメリットがあります。

  • 最大65万円の控除がある

コレが最大のメリットです。65万円控除を受けたいかどうかで、青色申告するか否かを考えていいでしょう。(※他にもメリットはあります。)

青色申告は面倒くさい

しかし、青色申告して65万円の控除を受けるには面倒な作業が待っています。 

  1. 事前に税務署に「青色申告承認申請書」を届け出
  2. 複式簿記による記帳
  3. 決算書(貸借対照表、損益計算書)の提出

この3つの義務を果たさなくてはいけません。

届け出は「事前」なので、今から2016年分の確定申告を青色でしたい、と思ってもできません。今年稼いで青色申告したい人は、今から申請書を出しておきましょう。

1は書類一枚なので簡単ですが、2,3が面倒ですね。でもこれ、『MFクラウド確定申告』という無料のクラウドサービスを使えば、かなり負担が減ります。

公式ページMFクラウド確定申告


以降は、MFクラウド確定申告の使い方の説明です。興味のある人だけ読み進めて下さい。

もうここまででお腹いっぱいの人は、確定申告に申請に行きましょう。「雑所得」で白色申告のやり方は、こちらの記事がわかりやすいです。

参考アフィリエイトの確定申告のやり方~副業でかかる税金はいくら?

 

 

「MFクラウド確定申告」が無料で便利

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確定申告用のクラウドサービスはいくつかあります。

どれも有名なツールです。細かい比較は書きませんが、『MFクラウド確定申告』がずっと無料で使い続けられるので一番オススメでです。機能的にも無料版で十分です。

 

「MFクラウド確定申告」で記帳、決算書作成が簡単

上でも述べましたが、クラウドサービスを使うメリットはこの2つです。

  1. 記帳をアシストしてくれる
  2. 確定申告用の決算書をかんたんに作成できる

記帳というのは、入出金の履歴を1件1件仕訳して記録していくことをいいます。例えばこういう感じです。

  • ◯月◯日 「売掛金」記事広告報酬 ◯◯◯◯円
  • ◯月◯日 「売掛金」Googleアドセンス ◯◯◯◯円
  • ◯月◯日 「旅費交通費」JR電車代 ◯◯◯◯円

もちろん記帳は手作業やエクセルでも可能な処理ですが、クラウドサービスを使うほうが圧倒的に楽です。銀行口座やクレジットカードと連携して、簡単に仕訳していくことができます。

こうして会計ソフトを使って日々仕訳しておくと、確定申告時に提出する決算書「貸借対照表」と「損益計算書」が簡単に作成できます。

複式簿記による記帳は素人だと本当に苦労します(経験済み)ので、手作業はおすすめしませんが、どうしてもExcelなどで自分で作りたい人は、こちらが参考になるでしょう。

参考白色申告・青色申告の帳簿を作るときの注意点(無料エクセルテンプレート付き)|スモビバ!

 

 

「MFクラウド確定申告」の登録方法&使い方

MFクラウドのホームページに使い方の資料があるので、細かい操作がわからなくなったら、こちらを参照するのが確実です。

参考MFクラウド確定申告の使い方

また公式の書籍もあるので、しっかり使いこなしたい人は手にとってもいいでしょう。

「MFクラウド確定申告」の設定手順

まず、「MFクラウド確定申告」のホームページから「無料で登録」を選択します。

「個人事業主」か「法人」を選んで、メールアドレスなどを入力します。

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次に進むと、金融機関の連携先をきかれますが、後でも設定できるのでとりあえずスキップします。

するとログイン画面になります。(登録したメールアドレスに登録確認通知が来ているので完了しておきましょう。)

初回のログイン時にはガイダンスが表示されます。

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「チュートリアル」に添って①事業所情報、②金融機関の連携先を設定します。

①事業所情報は、屋号(事業の名称、店舗の名前)などあれば入力するのですが、なければ個人名でOKです。各項目にカーソルを合わせると説明が出てくるので、初心者でも大丈夫でしょう。

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②金融機関の連携を設定すると、銀行口座やクレジットカードと連携して取引情報の自動取得&簡単仕分ができるようになります。主要な金融機関やクレジットカードは全て押さえられています。(もちろん連携しないという選択も可能です。)

例えば「楽天銀行」を選択すると、このような画面になり、楽天のアカウント情報を入力すると連携できます。

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ここまで終われば、いよいよ仕訳(記帳)作業です。
左のメニューの「手動仕訳」-「簡単入力」を選ぶと、4ステップで簡単に入力できます。

  1. 取引の種類を選択(収入/支出)
  2. 取引の内容(勘定項目)と金額を入力
  3. 日付を選択
  4. 摘要の入力

例えば、1,000円の交通費(経費)を入力する場合は、①支出、②「旅費交通費」1,000円、③日付、④「JR電車代」など、となります。

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業務上の取引(金銭の授受)が発生する度に、この入力を繰り返します。 

こうして記録を付けておけば、MFクラウドが自動的に「仕訳帳」や「現金出納帳」などの記帳義務のある帳簿(青色の場合)を自動で作成してくれています。

確定申告の時期がくれば、MFクラウド内にある「カンタン確定申告ガイド」にしたがって、確定申告に必要な決算書を簡単に作成できます。

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クラウドサービスを使うにも、勘定項目などの最低限の知識は必要ですが、これによって日々の会計作業の負担が格段に軽減されることは間違いないです。

「MFクラウド確定申告」は無料版でも十分使える便利で良心的なサービスですので、初心者がとりあえず試しに使うには最適なツールです。

公式ページMFクラウド確定申告