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【英語学習のバイブル本】英語を英語で学ぶ最強の英文法参考書・教材

英語で英語を学ぶ教材

English Grammar in Use

この本はもう色んなところで紹介されている名書だ。

しかし日本ではまだ知らない人も多いと思うので、改めて紹介してみる。本当に実践的でオススメできる良書である。

世界中の英語を勉強する人達に圧倒的に支持されている参考書。

それが「English Grammer in Use」。

 

 

「なんだ文法書か、それも洋書!」

もうこの地点でダメだと思った人もいるかもしれない。でも、ちょっと待ってほしい。なぜこの本が英語習得に必要なのかを説明するので、とりあえず読んでみて欲しい。

English Grammar in Useを使った、「使える英語」の勉強法は以下にまとめているのでこちらも参考に。

関連ページEnglish Grammar in Useの使い方(日本で英語をマスターする場合)

 

English Grammar in Useの世界での実績

English Grammar in Use 第5版 中身

English Grammar in Use 第5版 中身

English Grammar in Use(イングリッシュ・グラマーインユース)は世界で3200万部(シリーズ累計)を超える大ベストセラー英文法書である。初版発行が1985年。35年経った今現在(2020年)も増版&改定され続けている。

後に詳しく述べるが、English Grammar in Useは世界中の語学学校で教科書として使用されている参考書であり、世界中の英語学習者から絶大の支持を受けている本である。

またこの本は、英語教師が英語の教え方を勉強するための参考書としても有名だ。

English Grammar in UseはRaymond Murphy(レイモンド・マーフィ)氏によって書かれたテキストである。今現在、間違いなく世界で最も有名な英文法書だ。

 

 

なぜそれほどまでに評価が高いのか

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English Grammar in Useの世界での知名度は、正直異常である。どこの語学学校も、とりあえずこの本を使っておけば間違いないという認識である。

この本の人気の理由は次の点にある。

  • 習った英語知識がそのまま現場で使える
  • わかりやすいので初心者にもやさしい
  • ネイティブ感覚の実践的な英語が学べる
  • 説明が正確かつ丁寧で詳しい
  • 演習問題が豊富

 

日本人の間でも、少し英語学習に慣れた人は誰もが知っている。

English Grammar in Useの中では、本当に「生の英語」が解説されている。内容はすべて、ネイティブの感覚に基づいた解説が施されており、実践で使えることを目的とされている。各文法事項の的確なニュアンス、似た表現の微妙なの違いなどが実例とともに掲載されている。

出版元からサンプルがダウンロードできるので、一度目を通してみてもよいだろう。

参考English Grammar in Useサンプルダウンロード

 

 

 

「英文法書のバイブル」世界各国での評判

洋書ということもあり、日本ではまだ馴染みが薄いかもしれないが、世界的な視点でみるとEnglish Grammar in Useは、英語を勉強する人にとってバイブル的な存在である。

また世界中の語学学校で参考書として使われているだけでなく、英語教師が英語の教え方を学ぶためにEnglish Grammar in Useで勉強しているのだ。

そういう背景もあり、ネイティブの英語教師にオススメの英語の参考書を尋ねると、結構な割合でEnglish Grammar in Useを紹介される。実際に自分達が使ってみて、これは効果的でわかりやすい本であると評価しているのだ。

では、世界の色んな地域での評判もみておこう。

オーストラリア&ニュージーランド

僕自身は、オーストラリア滞在中にこの本に出会い勉強を始めた。そしてニュージーランドで永住権を取るための英語試験(IELTS)の勉強に使った。

この1冊で文法は十分。実践で使える英語の基礎力は確実に身につけられると確信できた。海外に出て10年以上、僕はこの本でしか勉強していないことになる。

もちろん僕以外の評価も高い。
オーストラリア、ニュージーランドの多くの語学学校で本書が使用されている。どこに行ってもEnglish Grammar in Useをテキストとして手渡されるので、正直、ちょっと飽きるくらいだ。しかしそれくらい有名で信頼性があるということだ。

実体験に基いて言える、この本は質と知名度においてベストである。

当初僕は、English Grammar in Useが有名なのはオセアニア2国だけの話かと思っていた。しかし、そうではない。全世界的にベストセラーなのだということを、あとで知った。

イギリス

本書の母国はイギリスである。著者も英国人。English Grammar in Useは名門ケンブリッジ大学の出版である。

本家イギリスのAmazonのレビューをみても、やはりベストセラーだ。購入者のレビューをみても、評価は軒並み高い。英語教師からの賞賛のコメントも目立っている。

Amazon(UK)

ちなみにケンブリッジ英語検定という試験があるくらい、出版元のケンブリッジ大学は英国教育機関の権威である。

このケンブリッジ英語検定は日本では馴染みは薄いが、TOEICやIELTSと並ぶ世界でも認知度の高い英語検定試験(むしろTOEICがマイナーな検定)で、語学学校時代の友人のスイス人は英語教師になるために、ケンブリッジ検定合格のために猛勉強していた。

アメリカ

English Grammar in Useはアメリカ英語版もある。こちらもAmazonではベストセラー。

Amazon(US) 

アメリカ育ちの有名なYoutuber「バイリンガール英会話」の中でも何度かEnglish Grammar in Useが紹介されている。

こちらの動画の中で紹介しているのは、英字新聞社ジャパンタイムスの編集長だそうで、この人も本書を「ベストセラー」と言っている。

 

違う回では、留学経験のなしで英語をマスターした日本人へのインタビュー動画がある。彼は、日本でEnglish Grammar inで勉強していたということで、この動画が配信されたときは、結構ネット上でEnglish Grammar in Useが評判になった。

この2つの動画の紹介と英語の勉強法については、こちらの記事で詳しく解説されている。

 

その他

上で挙げた主要な英語圏で十分かと思うが、その他の国でも同様に評価は高い。

例えば流行りのフィリピン留学などでは、語学学校でアメリカ版English Grammar in Useが使用されていることが多い。個人の留学体験記などをチェックしているとかなりの確率で本書が紹介されている。

もちろんEnglish Grammar in Useは、海外だけでなく日本人の間でも知る人ぞ知る参考書である。少し英語の堪能な人に聞くと「あぁアレね」という感じの反応になる。

最近はこうしてブログや個人サイトでも紹介されてきているので、日本でも知名度はあがってきている。今、多くの人がこの本で勉強をはじめている。

日本での評価は、Amazonのレビュー評価を見ればよく分かるだろう。

 

 

English Grammar in Useの内容とその支持される理由

全世界で3200万部超のベストセラーになるには理由がある。当然、内容が素晴らしいからであるが、実際に見てみないとわからないので、ここで紹介しよう。

日本の文法教育との違い

日本の学校で習う文法は受験のためのもので、実際外国人と話すためのものではない。要するに、習っても実際の会話で使えない。それは、どういうニュアンスで使えばいいのか、この場面で適切な表現は何か、などといった「使い方」の部分を習わないからだ。 

一方、English Grammar in Useは実践を目的としているので、「この文法を使うときはネイティブはこういうニュアンスで使う」とか「こういう場面ではこの表現の方が適している」という詳しい説明があるので、習ったものを自信を持って使えるのだ。

この本で学習していると、「なるほどネイティブはこういう感覚でコレを使うのか」と納得しきりになる。本当に実用的な本である。

実例1. couldの使い方

実例をあげよう。簡単だがcouldの説明を見てみよう。 couldはcanの過去形、そう学校で習った。

(本文)

We use "could" to say that something is possible now or in the future. The meaning is similar to "might" or "may"

- The story could be true, but I don't think it is.
- I don't know what time Liz is coming. She could get here at any time.

 

(和訳)

"could"は、現在または未来において何かが可能であることをいう時に使われる。その意味は、"might"や"may"と同じである。

~以下用例略~

 

本書の中でも、ここで引用した箇所の上でcouldはcanの過去形と書かれている。しかし、その続きがある。訳に示した通り「couldは現在または未来の可能性を表現する場合にも使える」と書かれている。

実際、普段の会話でも用例のようにcouldは現在形の文でも使われる。

Yeah, that could be true.

は、よく日常で使われる表現。意味は「そうかもねー」くらいの意味だ。確信度としては50%程度なので、よくわからないけど多分という文脈だ。だから、「maybeやmightと同程度の意味」なのだ。

日本で習ったcouldは、こういう場面で使えるとは習わない。だから、日本人は「多分~」という場面でmaybeを連発する。couldを使えればレベルが1つあがる。

 

実例2. had betterとshouldの違い

もう一例取り上げよう。had betterとshouldの違い。どちらも似たような意だが、ニュアンスが違う。使える場面も違う。それを説明してくれている。

(本文)

"had better" is similar to "should" but not exactly the same. We use "had better" only for a specific situation ( not for things in general ). You can use "should" in all types of situations for give an opinion or give advise.

 

Also, with "had better", there is always a danger or a problem if you don't follow the advice. "should" only means 'it is a good thing to do'.

- It's a great film. You should go and see it. ( but no problem if you don't )
- The film starts at 8:30. You'd better go now or you'll be late.

 

(対訳)

"had better"は"should"と似ているが全く同じではない。"had better"は特定の場面でしか使えないが、"should"は意見やアドバイスをするようないかなる場面でも使用できる。

また、"had better"は常に「アドバイスに従わないと、危険または問題が発生する」ような状況で使用する。"should"は単に「こうすればいいよ」という意味となる。

-いい映画だったよ、見に行ったほうがいいよ。(でも、行かなくても問題はない)
-映画8:30からだよ。すぐに出かけないと遅れちゃう。

 

説明が詳しい。
要するに、"had better"は何かその人にとって、嫌なこと、悪いことが起こりそうなときに助言する場面でしか使えないのだ。「そうしないと、~(嫌なこと)が起こる」と言いたい時に使う表現だ。

ここまで理解していれば、現実でも"should"と"had better"は使い分けられる。

 

*上の引用は手元にある第3版の内容を記したものである(最新版は第4版)。

 

 

エッセンスが一冊にまとまっている

上で述べたような、細かい文法のニュアンスを説明した情報は、1つ1つネットを調べればすぐに見つかる。ただそれらは断片的だ。また、その信憑性を裏付けるため他の意見も調べなくてはいけない。これはもう誰もが経験していることだが、異常に時間がかかって効率が悪い。

その点English Grammar in Useでは、それら全てが1冊に詰まっていて、学ぶ人は全てのエッセンスを網羅的かつ体系的に習得できる。つまりこれ1冊あればいいのだ。

特に重要なユニット

特に次のユニットは、英語をマスターする上で本当に重要で、必ず何度も繰り返し学習して欲しいパートである。ここを押さえれば、英語の感覚がつかめるハズだ。

  • Unit7~10 – 現在完了
  • Unit13~16 – 現在完了と過去形、過去完了
  • Unit19 – 現在時制の未来活用
  • Unit23 – willとbe going to
  • Unit38 – if I doとif I did
  • Unit26~36 – Modals(助動詞)
  • Unit69~80 – aとthe 単数/複数
  • Unit137~145 – フレイザル・バーブ(句動詞)

 

 

英文法じゃなくて、とりあえず喋れるようになりたいという人にも

どうだろう。ここまでで本書の良さは伝わっただろうか。

ただ、この本は良書とはいえ文法書である。発音やスピーキング力は磨けない。

英語は喋れてなんぼ、使えてなんぼだという人もいるだろう。とりあえず喋れるようになりたくて英会話レッスンを受けている人もいるだろう。

 

そういう人に1つ提案する。
本書でインプットを蓄え、英会話レッスンでアウトプットしてほしい。

英語の勉強はインプットとアウトプットのバランスが大切だ。

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文法の勉強をしたなら、それを口にしなくてはいけない。誰かに向かってその表現を使わなくてはいけない。

逆にアウトプットだけだと知識が増えないので、自分が使える楽な表現ばかり口にして、マンネリになることもある。

ぜひ、両方やってほしい。
English Grammar in Useと英会話を組み合わせた、英語の勉強についてはこちらで詳しく書いてあるので参考にしてほしい。

関連【英会話の独学】日本で英語ペラペラになる最強の勉強法と優良なおすすめ本

 

 

最後に

あなたが本当に英語をマスターしたいなら、文法の勉強は絶対避けれない

適度にアウトプットしながら良質なインプットをしよう。そうすれば必ず英語は話せるようになる。

その中で、English Grammar in Useは間違いなく大きな役割を果たしてくれるハズだ。

 

 

 

「青」は中級なので、初級レベルから学びたい人は「赤」。 

 

上級の「緑」まで到達すれば完璧。

 

 

English Grammar in Useシリーズの選び方はこちらの記事にまとめてあるので、本書で勉強したい方は参照してもらいたい。

 

English Grammar in Useを使った勉強法や、より詳しい説明はこちらをご参考に。