Life is colourful.

Inspire yourself

Webマーケティングの基本が学べるおすすめの入門書の書評まとめ

f:id:mtasam:20161224164543j:plain

関連【書評・感想】Webマーケティング、ブログ運営の初心者にオススメの本

上の記事に、Webマーケティングやブログ運営に関する本の書評を随時追加していたのだけれど、あまりにも分量が多くなってきたので、Webマーケティング部分だけを分割して新たに記事をおこすことにした。

後半部分は以前の流用だけれど、前半部分は最近読んだ良書の紹介になっている。(ブログ運営に関する書籍は上の記事を参考に。)

ドリルを売るには穴を売れ

 

ドリルを売るには穴を売れ
著者:佐藤 義典

【書評】


あまりにも有名すぎる本。個人経営の店主から企業のマーケティング担当まで、Webに限らずマーケティングに関わる人は一度は読んでおくべき!というレベルの入門書である。世間の評判通り読んで損はしない一冊だった。

パッと見タイトルが意味不明でとっつきにくそうな印象とは裏腹に中身はとても読みやすい。お堅い理論展開は一切なく、カジュアルなストーリーに沿ってマーケティングの基礎が解説されていくので、予備知識がない人でも一気に読めてしまう。

ブログでもアフィリエイトでも、商用のWebサイトを運営している人なら、自分の売りたい商品を思い描きながらこの本を読み進めていくことをオススメする。きっと有益なヒントを得ることができるだろう。「あぁ、こう考えればいいんだ」と光が射す感じ。

読み終えた頃にはタイトルの意味の深さも納得できて、本書から学んだ知識を早速実践したくなっているはずだ。

 

人を操る禁断の文章術

 

【書評】


Web上で「書いて」ビジネスしている人にとって、ライティングは重要なマーケティングスキル。もしあなたが以下に当てはまるなら、一度本書を読んでみてもいいだろう。

  • あれもこれもと書き過ぎてしまう
  • きれいな文章を書こうとしてしまう
  • 自分が書きたいことを書いてしまう

こういう人は「読者を動かせない」と、著者のメンタリストDaiGoはいう。

逆に言えば、感情を揺さぶれば人は動かせるし、思い通りに売りたいモノを売れるということ。この本から得るものは多い。

本書は、それを実現するための書き方を教えてくれる。メンタリズム理論の裏付けのもとに「こう書けば読み手の心はこう動く」と丁寧に解説してくれる。具体例が豊富で超実践的な内容になっている。

個人的に、この本の「文章は自分で考えるな、書くべきことは相手の心の中にある」という言葉が印象的で頭に残っている。上の「ドリルを売るには穴を売れ」にも同じニュアンスの記述があった。「マーケティングは顧客の心の中で起こっている」と。

文章術という視点からマーケティングの本質が学べる。

 

 

Webマーケティング思考トレーニング

 

【書評】


他所のサイトで絶賛されていたので読んでみた。内容はとても興味深い。

SEOやライティングといったテクニックの本ではない。もっと根本的な「Webマーケティングとは」というところに着眼した、「そもそも」のお話である。ここまで紹介した本とは肌色が違う内容だ。

Webの本なのでサイトの構成方法やペルソナの設定などにも言及されているが、主眼は、「企業の利益をあげるためにWebをどう使うか、他の集客媒体とどう組み合わせて収益を出していくか」というところにある。

つまり、Webは集客ツールの1つであって全てではなく、Webのテクニックに走っても本当の意味でのマーケティングは成功しない、と教えてくれる。

こういった内容なので、個人事業主、小規模企業のマーケティング担当といった、事業の舵取りを担っている立場の人に向く内容といっていいだろう。

  

今すぐ「標準レポート」を卒業したい!GoogleアナリティクスWeb解析の強化書

 

 

【書評】


Googleアナリティクスの基本的な操作説明はないので本当の入門書ではない。

内容は超実践的で、具体的なWeb解析ノウハウが詰まっている。書籍タイトルからも想像がつくように、今よりワンランク上のWeb解析を目指すWeb担当者が手に取るべき本である。

一例をあげると、本書の中では「ある治療院のトラフィックデータを解析し、Webサイトのモバイル対応に関してのレポートを作成せよ」という演習課題が提示されている。

そしてこの課題に対して、仮説の立案からGAを使った具体的な解析手順、報告書のまとめ方までの模範回答例が提示されている。これはそのまま実践で応用できる内容である。

本書の解説は、常にGoogle Analyticの操作画面とともに丁寧に記載されているため、途中で迷子になることはないだろう。

基本的なGAの操作をクリアしている人ならば、これによって確実にレベルアップが期待できる。今より一歩上を目指すWeb担当者にちょうどよい。

 

 

現場のプロがやさしく書いたWebサイト運営・プロデュースの教科書

 

現場のプロがやさしく書いた Webサイト運営・プロデュースの教科書
著者:松尾 茂起, 柿内 ひとみ, 住 太陽, 寿倉 歩, 伊藤 富雄, 妹尾 ゆう, 伊藤 陽介

 

【書評】


Web担当初心者が読む本。これからWebディレクターやWebマーケターの仕事に就く人/就きたい人、また中小企業のWeb管理者や個人ブログの運営者を対象に書かれたWebサイト運営の入門書。

サイト運営の基本事項が広く丁寧にまとめられている。

具体的には、コンテンツマーケティング、収益を生みだすためのWebサイトデザインのノウハウ、SEO対策、Web広告の仕組みや施策の具体例が詳しく解説されている。

本書は、章ごとに各分野の専門家が分担して執筆しているので、Webサイト運営に関する知識を広く浅く付けたい人には最適な本でお得感もあるが、複数著者の共著なので、各章で内容がかぶってしまっている部分があるのが残念なポイント。

まだ経験の浅いディレクターや中小企業のWeb担当が、Webサイト運営の広く浅く学ぶ入門書としてはいいだろう。

 

 

最小の手間で最大の効果を生む!新しいWebマーケティングの教科書

 

 

【書評】


正直、ぱっと見の印象からそれほど期待していなかった本だったのだけれど、いい方向に期待を裏切ってくれた本。

見栄えのしない表紙の印象そのままに、中身も全くデザイン性はない。イラストなどの装飾は全くなく図や表も必要最低限の掲載でテキストのみ。

それでも内容が素晴らしかった。
フォントも意図的に大きくされていて、「読ませる」ことを最重視して書かれている本。

「Webマーケティングの教科書」というタイトル通り、Webマーケティングの概要から、ブランディング、広告戦略と分析方法まで、実例を交えながら実践的なノウハウが丁寧に解説されている。

Webマーケティングを始めるにあたって知っておくべき知識が網羅されているので、初心者にはとても役立つ内容になっている。分厚い本ではないけれど、要所が的確に押さえられているので読みやすい。特に1、2、3章がハイライト。

  1. Webマーケティングの全体像
  2. 自社の強みを考えよう
  3. すべての原動力となるWebサイト作りのポイント
 

 

沈黙のWebマーケティング

 

 

【書評】


ご存知の人も多いと思うが、マンガ仕立てのWebマーケティング入門書。とても読みやすいので初心者でも全然抵抗なく入っていける。

ストーリー(マンガ)はWeb上で無料公開されている。

参考沈黙のWebマーケティング ―Webマーケッターボーンの逆襲―

テクニカルなSEOの話ではなく、時代の潮流に則したコンテンツマーケティングのノウハウが書かれているので、企業のWeb担当者だけでなく個人のサイト運営者にも十分参考になる内容。

ストーリー(マンガ)はあくまで概略である。当然だけれど、Web上では読めない内容が本にはある。各章ごとに解説がありSEOのノウハウがビッシリと詰め込まれている。この部分が最大のエッセンス。

特に、人間心理の理論に基づいた読み手の心の掴み方とWebサイトの見せ方、そしてSNSの有効な活用法などはとても有益で、即効性のある実践的なノウハウを与えてくれる。

コンテンツマーケティングの基礎知識、便利なツールや有益なノウハウ、Web業界の動向などが丁寧に解説されていて、読み応えも抜群。

「売れるサイト」を作り続けている実績豊富な著者によって書かれたWebマーケティングを志す人の必読書。

 

できる逆引き Googleアナリティクス Web解析の現場で使える実践ワザ240

 

 

【書評】


Web解析士やWebマーケターならば、どのレベルの人でも持っておいて損はない本。

「逆引き」なので、もちろん実践的な本である。240のワザが紹介されているのでボリュームはかなりあるが、無駄に分厚い訳でなく1つ1つが重要な項目。

この本は、GA(Google Analytics)の基本操作や画面の説明の初歩的なことから、高度な分析まで幅広く押さえられている。

初心者向けには、GAの基礎知識の解説から導入設定手順、直帰率やセッションなどの用語説明が丁寧に書かれていて、基本事項が網羅されている。

中上級者向けには、Webマーケティングの最大の目的である成果の改善の具体策から、Googleタグマネージャなどを導入した高度な分析まで詳しく言及されている。

間違いなく実践で役立つ良書。デスクに常備しておくべき1冊。

 

その他

今後読む予定の本。